最近自分なりに発見があったので、考えをまとめるために記事にしています。
私の発見は、広告運用者には3段階の成長の階段があるなということに気がつきました。
今まで、2段階だと思っていたのですが、今回の発見で3段階に増えました。
その3段階はまとめると以下です。
1.予算管理・アカウント維持ができる
2.結果から学びを得て展開することができる
3.学びを得られる結果を意図的に起こすことができる(NEW)
広告運用者の仕事は広告アカウントのパフォーマンスを伸ばすことで、それを実現するために他職能の方を巻き込む力なども必要なことはわかっておりますが、今回はアカウントを伸ばす力がどのくらいあるかにフォーカスしています。
1.予算管理・アカウントがシュリンクしたときに原因がわかる
予算管理という広告を運用する上で最低限必要な能力と、アカウントに異常が発生したときに原因を究明することができる段階です。具体的にはちゃんと調子の良いセグメントに予算を集中させることなど、表面的にするべきことはできるが、アカウントの数字を改善することはできず、競合の出稿強化や外的要因により、時間とともにアカウントをシュリンクさせる傾向がある。新しい機能などを取り入れて、少しは伸ばすことができるが、学びのサイクルは回せないので、取り入れて数字が悪ければ停止を繰り返す。
2.施策やアカウントの数字の変化から学びを得て、その学びを新たな施策に昇華することができる
新しい機能や施策を実施した後の数字、日々のアカウントの変化から学びを得て、次の施策に展開することができる。
3.学びを得るために施策を行うことができる
2.の人と違う点としては、2は施策を実施して受動的に学びを得て次の施策に昇華していくのに対して3の人は、ある程度結果を予想して、学びを最大化できるように動いている人としています。
私がこの3に気がついたのは、転職したタイミングで、引き継ぎを受けた前任者の施策をレビューしていたときでした。
その前任者は、はっきり言って施策の振り返りが甘かったのですが、それ以上に最初の準備がすごく甘いことに気がつきました。その前任者は、施策をやる→費用対効果を見る→継続(or終了)の流れで終わっていました。振り返りが甘いのでPDCAのサイクルが回り続けていなかったというのはあるのですが、そもそも最初の段階で、施策がうまくいかなかったときに、どうやって振り返るのかを想定できていないというのが散見されました。
というのも、この施策をやる前にこの数字が取れるように設定してから施策を実施すれば、こういう学びが得られて、次の施策に展開できたのに、というのがとても多かったのです。
広告運用者というのは、基本的に他の職能の方よりもお金を多く使う立ち位置にいます。
新しい施策をやるというのは、それは投資ですので、”やってみて、うまくいかなかった”という結論で終わってはいけません。会社のお金を多く使っている以上は、学びに昇華しないといけません。