広告の運用って言われても具体的に何をする仕事なのか想像できないですよね?
興味があるから転職したいなぁと思っても、正体のわからない仕事に転職するのは怖いと思います。
この記事ではそういった疑問にお答えしていきます。
- web広告運用って具体的に何する仕事?
- この仕事の将来性は?給料は?きつい?
- 未経験で転職するにはどうしたらいい?
- webマーケティング歴4年
- 転職複数回経験
- 上場企業のインハウスマーケター
webマーケ職の採用面接もやっています。また、副業で直接企業から依頼を受けてwebコンサルティングもしています。
- webマーケティング歴4年
- 転職複数回経験
- 上場企業のインハウスマーケター
webマーケ職の採用面接もやっています。また、副業で直接企業から依頼を受けてwebコンサルティングもしています。
結論
結論を最初に書いちゃいます。
- 広告運用とは、広告の成果を最大化するために調整する仕事
- 将来性はある。給料はよい、勉強は多いけど残業は少ない
- 未経験からの転職は転職エージェントを使ってweb広告代理店を狙うべし
web広告運用とは?
web広告運用とは何か?
を理解する前に、そもそもweb広告にはどんな広告があるのか?を知っておいたほうが理解しやすいので、まずはそちらから説明しますね。
web広告の種類ついて
web広告と似たような名前に
- デジタル広告
- インターネット広告
- ネット広告
がありますが、これらは同じ意味で使われているので、同一と思って構いません。
この記事では “web広告” で統一して表記いたします。
広告は大きく2種類にわけられ
- 純広告→1つの広告枠を少数の企業(1社の場合がほとんど)が独占して出稿
- 運用型広告→1つの枠を複数の広告主で共有して広告を出稿
最近は中間のものも存在しますが、大きくはこういう分類です。
特徴を表にするとこうです。
純広告 | 運用型広告 | |
具体例 | TVCM タイアップ記事広告 | リスティング広告 SNS広告 |
予算 | 固定で買い切り | 自由に調整 |
配信設定 | 大雑把 | 細かい |
計測の精度 | できないことが多い | 優秀 |
リーチ | 広い | 狭い |
純広告は世間一般にイメージされている広告そのものかと思います。
運用型広告は、純広告と比較して調整する変数が多いのが特徴で、この調整業務のことを広告運用と呼んでいます。
web広告運用の実際の業務例
web広告の運用の目的は広告から得られる利益を最大化するために広告の設定や広告予算を調整する作業全般を指します。
具体的には
- 入稿作業
- 調整作業
- クリエイティブテスト
- シミュレーション作成
などが該当します。
会社によって業務範囲は微妙に違いますが、ほとんどの運用者はこの業務を行なっているとみていいでしょう。
じゃあ調整作業とかクリエイティブテストって具体的に何するのー?という質問に答えるとなると記事では難しいので割愛します。
- 広告は大きく分けて「純広告」「運用型広告」がある
- 広告運用は運用型広告の設定を調整する作業のことを指す
- 運用型広告は設定次第で大きく成果が変わるので運用者が必要になる
仕事の将来性や給与/待遇について
具体的な仕事はわかった。
では他の仕事と比較すると、この仕事ってどうなの?という話をしていきます。
広告運用という仕事に将来性はある
この仕事は将来性があると筆者は考えていて、客観的にも将来性があると言えます。
こちらのグラフは各広告媒体の広告費の変化率(対前年)を表したグラフです。
媒体別広告費の伸び率
出典:dentsu 2020年日本の広告費|媒体別広告費より
各広告媒体の広告費は徐々に減っていますが、インターネット広告だけは伸び続けているのがわかるかと思います。
コロナウイルスの関係で各社が広告の出稿控えをした2020年ですら微増してしまう有様です。
広告費が増えていけば、それに比例して広告運用者の必要数も高まっていくのは想像できるでしょう。
給与は高め
給与も比較的高めです。私は新人のころは同年代と同じくらいの年収でしたが、実力が十分ついた3年目からは同年代の大卒平均年収の2倍くらいの年収はありました。
職種別モデル年収ランキングで、広告運用関連の仕事の年収を確認すると以下のような感じでした。
- 150位 その他WEBサイト・インターネットサービス関連職 503万円
- 163位 アクセス解析・統計解析 499万円
- 170位 SEOコンサルタント・SEMコンサルタント 495万円
※広告運用というカテゴリがなかったので近い職種をpickupしました。
このランキングは309職種の中での順位なので、ちょうど中位くらいのように思われますが、元々生まれたばかりの仕事なので若い人が多いという事実を鑑みると他職種の平均年収よりも低く算出されている傾向があるので本当はもっと高いと見ていいでしょう。
これを安いと思うなら、この業界はあわないですが、これで十分と思うのであればお勧めできます。
大卒同期との年収を比較したい方はこちらから
令和元年賃金構造基本統計調査(厚労省)の学歴別賃金
残業は少なめ、ただし業務外の勉強多め
この仕事は比較的ホワイトだと筆者は思っています。
もちろん忙しい時期は残業が続いたりということはありますが、私の場合は大体20h/月くらいの残業で収まっています。
同業他社の知り合いも同じくらいなので、私だけが軒並み少ないということはないかと思います。
私は定時ぴったりに帰ろうではなく「キリのいいところまでやろう」で仕事をしているので、実際よりも長めかと思いますので、そのテイで考えていただければと思います。
また少し前の記事ですが、同業の会社さんで月間平均残業時間6.8時間にした記事がありますので、ご参考まで。
そして勉強時間は、非常に長いです。
誰かに勉強することを強要されるというわけではありませんが、変化の激しい業界ゆえ自発的に勉強できる人でないと成果を出すことは難しいです。
- 広告運用者の需要は今後も増えていくと予想される
- 給与は高め
- 残業は少ないが、業務外の勉強が多い
未経験から広告運用の仕事に転職できるのか?
結論から言うと未経験からでも広告運用の仕事に転職することはできます。私がそうでしたから。
ですがイバラの道であるのは確かなので、転職の方法は間違えないようにしましょう。
- 転職活動は転職エージェントを使う
- 転職先はweb広告代理店がベター
これが鉄板です。
それぞれ解説していきます。
転職エージェントを使うことはマスト
転職活動は転職エージェントを利用して行いましょう。
未経験業界への転職をエージェントなしでやるのは無理ゲーです。
書類でも落ちることを考えれば、対策なしの内定は現実的でないことが想像できるかと思います。
私は転職エージェントを使って転職することが内定への近道と考えています。
面接の対策といっても、普通の人は何をしたらよいかわかりません。
ですが転職エージェントは違います。
そういう方に味方についてもらえる転職エージェントは使わない理由がありません。
たまに、転職エージェントに登録したら転職しないといけないと思い込んでいる方がいますが、知り合いの転職エージェントでは登録した人の3%くらいしか転職しないらしいので、転職する気がない人でも一度相談してみるのはアリです。
- 面接や企業の情報をたくさん持っている
- 登録したら転職しないといけないというワケではない(実際に転職する人は3%)
- 中には直接採用担当と話をしている担当者もいる
- 利用は無料
狙う業界はweb広告代理店
広告運用者のキャリアは大きく分けて2種類あります。
- 広告代理店でクライアントの広告を運用する
- 事業会社で自社の広告を運用する
未経験で転職するのなら、最初のキャリアはweb専業の広告代理店一択です。
有名どころは
- サイバーエージェント
- オプト
- セプテーニ
- デジタルガレージ
がありますが、有名どころを狙う必要はありません。
大きい会社と小さい会社でそれぞれメリットとデメリットがありますので、エージェントとしっかりと相談して、今出ている求人の中から最適な会社を選びましょう。
サービスに申し込んだから転職しないといけないということはありませんので、気軽に申し込んで大丈夫です。
web広告運用はビジネスマンとして成長のできる仕事
この仕事はやりがいがあるし、将来性もあり成長できる仕事だと私は思っています。
広告は投下する金額も大きくなりがちなので、事業投資の感覚を身につけることができ、多くの数字を計測することができるのでロジカルに考える習慣が身に付きます。
これらの能力は他の仕事でも必要になるベーススキルなので、中長期キャリアの中で、自分の成長をブーストさせるために短期的に選択するキャリアとしてもアリなのかなと個人的に思っております。
- 運用型広告の調整を行うこと
- 勉強しないといけないが、給与も高く残業も少ない仕事
- 未経験で転職するときは転職エージェントを使う